DSpace
 

Academic Knowledge Archives of Gunma Institutes >
東京福祉大学(Tokyo University of Social Welfare) >
学位論文 >
博士論文 >
社会福祉学研究科(博士) >

Please use this identifier to cite or link to this item: http://hdl.handle.net/10087/13843

Title: 中国人留学生の生活支援-ケイパビリティ・アプローチの視点からの事例研究による考察―
Other Titles: Life Support for Chinese Students From the perspective of the capability approach, Case Study
Authors: 李, 亭
Keywords: 中国人留学生
生活支援
ケイパビリティ・アプローチ
Issue Date: 2022
URI: http://hdl.handle.net/10087/13843
Academic Degrees and number: 甲 第14号
Degree-granting date: 2022-03-17
Degree name: 博士(社会福祉学)
Degree-granting institutions: 東京福祉大学・大学院
Review Abstracts: 上記の論文は、外国人留学生の最大グループである中国人留学生の生活全般を調査し、生活者としての自分らしい生き方の主体的探究を質的に分析し、また生活支援を巡って考察されたものである。 筆者は、口頭試問で指摘された内容を中心に、今回最大の特徴は、ケイパビリティ・アプローチの視点から生活支援を捉えたことである。全5章からなり、各章それ自体が1つの論文とも言える大作であるが、それらの流れも無理がない。このアプローチにより、「個人の実質的自由」「能力の豊かさ」の観点を持ち、中国人留学生の生活支援を多角的に評価し、真の姿を写し出し貴重な示唆を導くことができている。 その推敲は、着眼点、論述の質量、精巧さに満ちており、本学の博士論文としてふさわしい内容となっている。 以下、審査委員からの評価ポイントを章別に記す。 第1章では、先行研究を概括し、中国人留学生の来日前と来日後の生活実態、生活問題を抱えていることを整理したこと。さらに、人間関係の問題、学校・職場・地域社会などとの社会関係の問題、進路選択のケイパビリティ・アプローチの概念や応用について概説したこと。 第2章では、中国人留学生30名を対象としたインタビュー調査データを詳細に記述したこと。「来日前と来日後の自由・平等・機会・選択・資源・権利についての比較」、「自己認識」を基本属性、動機及、生活課題とその対処法に加えて調査したこと。そして、社会の側の外的条件を社会福祉学の立場から、個人の側の内的条件を中国人留学生の生活上の視点から事例分析を行ったこと。 第3章では、30名のデータを修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチ(M-GTA)を用いて質的分析を行い、複数のサブ・カテゴリーとカテゴリーを生成したこと。 基本属性、日本留学の動機、滞在理由、帰国理由、生活課題とその対処法、来日前と来日後の自由・平等・機会・選択・資源・権利の比較、および彼らの自己認識についての特徴と影響要因を明らかにしたこと。 第4章では、持っている選択肢の幅が広がることで様々な生き方を選択する自由が増すことができること、生活課題はその選択肢の幅が制約を受けていることを導いたこと。生活支援の選択肢を増やすことはあくまで個人の自由を拡大させるための「手段」でしかなく、同時に学歴取得(進学・就職)という達成も彼らの生活の質を評価する上での必要条件ではあっても十分条件ではないと考察したこと。 第5章では、以下の考察を理論的に導いたこと。 ①現在の中国人留学生たちは、旧世代の中国人留学生と比べ、多様な留学目的や生き方を持ち、来日後の変化課程には、中国人としての文化的価値や特性が顕著に現れていること。 ②新しい環境の中でやっていく決意を持つことによって、彼らの日本留学生活に対して積極的な態度をとることができること。現在の状況への対処能力を身につけることによって、より良い感情を持つことができること。 ③自由・平等・選択・機会・資源・権利の拡大が、彼らの生活困難や課題を改善し、生きたいと思える暮らしを選び、彼らが追及する目的や価値の達成に繋げることができること。 ④自分の長所・目標・資源変化能力・精神と物資のバランス・幸福感・潜在能力・潜在能力を高める方法・来日後の変化・新型コロナウィルス感染症の影響についての自覚が、生活に対する満足度のレベルに影響を及ぼしていること。 ⑤生活課題と生活支援にケイパビリティ・アプローチの視点を導入することで、生活課題を正しく捉えることができ、生活支援に介入するための根拠も多角的に考察することができたこと。 以上
Appears in Collections:社会福祉学研究科(博士)

Files in This Item:

File Description SizeFormat
【論文要旨】李亭.pdf論文要旨227.73 kBAdobe PDFView/Open

Items in DSpace are protected by copyright, with all rights reserved, unless otherwise indicated.

 

DSpace Software Copyright © 2002-2010  Duraspace - Feedback