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Please use this identifier to cite or link to this item: http://hdl.handle.net/10087/8596

Title: 生活分析的カウンセリング法の心理教育的活用に関する研究
Other Titles: An Application of Life Analytic Counseling Method in Psychoeducation
Authors: 手島, 茂樹
Keywords: LAC(生活分析的カウンセリング)法
心理教育(サイコエデュケーション)
メンタルヘルス
行動の変容
ストレス
親子関係
人間関係
セルフエフィカシー
Issue Date: Mar-2014
Description: 個人情報保護のため、要旨のみ公開
URI: http://hdl.handle.net/10087/8596
Academic Degrees and number: 32304甲第6号
Degree-granting date: 2014-03-21
Degree name: 博士(臨床心理学)
Degree-granting institutions: 東京福祉大学
Dpaper Abstracts: 生活分析的カウンセリング法(Life Analytic Counseling Method;略してLAC法。以下、同様)とは、松原達哉(1985)が大学生のスチューデント・アパシー対策として創始・開発してきたカウンセリング技法のことである。本研究は対象を学生から成人に、その目的も個人カウンセリングから心理教育的活用へと広げることにより、期待される役割遂行にメンタルヘルスを崩すことなく取り組むことができることを目指すものである。 心理教育的にLAC法を活用していく際には、次の2点に着目していく必要がある。1つは、LAC法で求められる「すべきこと」、「したいこと」の記述がメンタルヘルスにかかわるか、という問題である。そこで、本研究の1つ目の目的は、LAC法とメンタルヘルスとの関連性を明らかにすることであった。メンタルヘルスの指標としては、いきいき度テスト(津田・田中,2006)を用いた。研究協力者は、看護師(247名)、養護教諭(145名)、中学生をもつ母親(63名)、高校生(95名)であった。そして、すべきこと、したいことの得点を独立変数、いきいき度尺度得点を従属変数とした重回帰分析を行った。その結果、「すべきこと」、「したいこと」は、いきいき度を規定していた。 もう1つは、心理教育的活用という場合には、メンタルヘルスが高まるだけでは不十分であり、そこに期待される目的が達成されなければならないことである。そこで、本研究の2つ目の目的は、LAC法を心理教育的に活用した場合の効果について実証的に明らかにすることであった。そのために次の3つの場面(新人看護師研修,中間管理職者研修,母親研修)から検討した。それぞれの場面において,指標とする尺度がLAC法実施前後で変化するかどうかを確認するため対応のあるt検定を行った結果、次のとおりの結果を得た。①新人の看護師(研究協力者32名の内28名を分析対象者とした)のストレス対処としてLAC法を活用した場合については、職務ストレスを低減させることが期待された。メンタルヘルスの尺度としていきいき度尺度(津田・田中,2006)を、ストレスを測る尺度として新人看護師職務ストレッサー尺度(藤原他,2001)を使用した。ストレスに関する1日研修の中でLAC法を実施し、1ヶ月間それに沿った生活を求めた。心理テストは研修の前と1ヵ月後に行った。その結果、いきいき度得点において研修の1ヵ月後の方が高くなっていることが示唆された。ストレスについても、1ヵ月後に減る方向で有意差が生じていた。②中間管理職者(研究協力者40名の内36名を分析対象者とした)の人間関係力を高めるためにLAC法を活用した場合については、自己効力感を高め、人間関係を調整できるようになることが期待された。この目的を踏まえ、メンタルヘルスを測る尺度としていきいき度尺度(津田・田中,2006)、自己効力感を測る尺度としてセルフ・エフィカシー尺度(坂野・東條,1986)を使用した。人間関係を測る尺度としてEQS尺度(内山・島井,2001)を使用した。管理職者研修の中でLAC法を取り上げ、1ヵ月後には自分で作成してもらった。心理テストは講座前と2ヶ月後に実施した。その結果3つの尺度得点全てに有意差が認められた。いきいき尺度得点とセルフ・エフィカシーが有意に高くなり、EQS尺度についても自己対応、他者対応、状況対応の全てにおいて講座の2ヵ月後の方が有意に高くなっていた。③中学生を持つ母親の親子関係の改善としてのLAC法の活用の場合については、親の自己効力感を高め、親子関係を改善することが期待された。研究協力者は4名であった。メンタルヘルスを測る尺度としていきいき度尺度(津田・田中,2006)、自己効力感を測る尺度としてセルフ・エフィカシー尺度(坂野・東條,1986)を使用した。親子関係の状態を確認するテストとしてFDT(東・柏木,2002)を使用した。3ヶ月間という研究協力期間の間に2回LAC図を作成した。LAC図作成後、その内容を確認しながら親同士の我が子の問題点や自分自身に関する自由な会話がなされた。心理テストは、LAC図作成前と最終回の後に行った。いきいき度尺度得点については、参加者4名ともLAC図作成前の得点よりも最終回の後の得点の方が肯定的に評価されていた。特にネガティブ気分の得点の変化が大きかった。セルフ・エフィカシーについても後の方がより肯定的に評価されていた。親子関係についても、FDTプロフィールにおいて親子関係が特に問題とされる危険領域(レッドゾーン)がなくなっていた。4人の事例から導き出された注目すべき点は、親の育児不安が減り、我が子への基本的受容が増えたことであった。以上のことよりLAC法を心理教育的に活用することにより、メンタルヘルス面の健康度が高まると共に、対象者はその役割に求められる行動ができるようになることが示唆された。 したがって、LAC法は成人への心理教育的活用においても効果が期待される。
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